子供たちにトライアスロンを知ってもらおう。
トライアスロンというスポーツを体験してもらおう。
いつの日か本格的にトライアスロンに挑戦してもらおう。
トライアスロンを知って、体験して、挑戦してもらい、もしトライアスロンというスポーツで世界を目指したいと行動に移すときは、それをサポートしてゆこう。
数年前から開催されているトライアスリート発掘のプロジェクト。
昨年までは日本スポーツ振興センターが旗振り役となって開催してきた「J-starプロジェクト」が中核を成していた。
今年からは株式会社SCOグループが支援するキッズプロジェクトを中核として進めてゆく。
名付けて「SCOPE」
(sports and children opportunity program for empowerment)
トライアスロンは持久競技。
そのため若年層に積極的に取り組ませることは賛否両論いろいろある。
キッズ&ジュニアの時代には様々なスポーツに取り組み、いろいろな動きを覚え、楽しさを感じながら実施してスポーツを好きになってもらう。
この基本発想は変わらない。
以前に紹介したトライアスロン版「FTEM」もこれを示している。
だがトライアスロンというスポーツを知ってもらうことは重要だ。
キッズ&ジュニア時代にトライアスロンというスポーツを知り、その一端を体験してもらうことが未来へとつながってゆく。
少子化が叫ばれる現在・未来においてトライアスロンを「好き」になってもらうためにも、まずはその存在を知っておいてもらう必要がある。
知らないものは選択肢から外れてしまうからだ。
「泳ぐ」「自転車に乗る」「走る」。
個々別々にはやったことがあっても「連続してやる」ことは、なかなか体験できない。
その機会を作り、体験してもらうことが数年後、十数年後のトライアスロン界に好影響を与えると考える。
そのためにもトライアスロンを体験してもらいたい。挑戦してもらいたい。
「過酷」なイメージを持たれがちだが、そうではなく「変化」や「まぜこぜ」を楽しんで欲しい。
そしてそれが健康や体力増進にもつながることを知って欲しい。
一つのスポーツに取り組み、貫き通す強さも大切。
様々なスポーツに挑戦し、取り組むことも大切。
最終的には取り組むキッズ&ジュニア選手が「楽しい」「やって良かった」と感じてくれることが重要だ。
「好きこそものの上手なれ」
私の大切にしている言葉の一つだ。
【写真1】
今年、第40回の記念大会となった天草宝島大会。
前日にはジュニア・デュアスロン大会が開催。
ドナルド・マクドナルド氏が応援に駆けつけてくれた。
子供達には大うけ。
8月24日の熊本甲佐アクアスロン大会にも来てくれるとのこと
【写真2】
ミスタージャイアンツ、ミスターベースボール、ミスタープロ野球。
我々、トライアスロンを支えてくださった偉大なる元・JTU会長・長嶋茂雄氏の功績は未来へと続く。
ジャパン・トライアスロン・シリーズの完走プレートには故・長嶋茂雄氏の名前が刻まれている。
お宝です。
中山俊行プロフィール
中山 俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督
第32回オリンピック競技大会(2020/東京)トライアスロン日本チーム監督