TOP > 連載コラム > トシ中山の「渾身の一撃」 > 第174回コラム「アジア選手権(2021年広島県)、開催!!」

第174回コラム「アジア選手権(2021年広島県)、開催!!」

今週末の4月24日(土)広島県廿日市市でアジア選手権が開催される。
新型コロナの影響で開催そのものが危ぶまれていたが開催できる見通しとなった。
これはJTU、廿日市市、関係者全ての熱意によって実現したと言える。

しかし現場は本当に大変な状況だ。
選手だけではない。運営に係る全員がフルスピード、フル稼働で準備を進めている。
フルスピード、フル稼働で準備を進めている。

今回は他競技を参考としながらバブル方式で進めることで開催が許された。
まず現地に向かう前、現地到着後、レース前、レース後の複数回PCR検査を実施する。
移動も密にならないように配慮しながら全員同時に行う。
これは開催地に迷惑を掛けないための配慮でもある。
選手、スタッフの行動にも大幅な制限が掛けられる。
外出はもちろん禁止。
トレーニング時以外は基本的に部屋の中に居なければならない。
そのトレーニングも時間や場所が限定される。
食事も弁当スタイルとして極力、他者と接触しないようにしている。

出場するために来日した各国の選手、地元廿日市市の方々、協力してくれる運営スタッフ、TOやレフェリーの相互間の安全を図りながら開催することが必須となっている。
その準備たるや尋常ではなかった。
ここでの成功が5月15日開催の世界トライアスロン選手権シリーズ横浜大会へとつながってゆく。
選手も戦いだが、スタッフも戦いなのだ。

現時点における週末24日の天候は晴れ。
選手にとって少しでも良いコンディションでレースがスタートしてほしい。
男子は個人の戦い。
女子は日本チームとしての戦い。
それぞれのミッションを達成するために日本チーム全員が戦ってゆくことになる。

その結果は。
みなさん自身の目で確認してほしい。

東京OQE2
【写真1】
東京オリンピックまで100日を切った。
テストイベントのときのトランジションエリア風景。
トライアスロン競技の代表選手が確定するのは6月13日WTCウアトゥルコ大会のあとになる。
女子においては出場枠3を目指してオリンピック直前まで戦いは続く。

 
 
 

U23合宿宮崎2021

【写真2】
3月に開催されたU23合宿。
昨年から選手が大幅に入れ替った。
レースが開催されないため実績は多くは無いが、大輪の花を咲かせる可能性をもったアスリートたちだ。

 
 
 

中山俊行プロフィール


中山俊行(なかやま としゆき)

1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

Copyright © 2015 Neo System Co., LTD. All Rights Reserved.