カーフマンJAPANシーズン7・九州スプリントステージが、12月6日(日)国営海ノ中道海浜公園の、風と光の広場で開催された。
2km-8km-2kmというスプリントデュアスロンを予選、準決勝、決勝と勝ちあがるサバイバル方式のこの大会には、予選の1,2組にはジュニアからエリートまで約70名のデュアスリートが挑んだ。抽選で振り分けられた予選には1組に飯干、2組に高橋と両雄が分かれることになり、一般選手にとっては、1周1.6kmのバイクコースでいかにこの2名にラップされずに完走するかがポイントになる。
各20名が進んだ準決勝第1組、余裕を持って走ると予想された昨年の日本選手権覇者・飯干が序盤からハイペース。バイクに入っても終始独走で次々と選手をパス。規定では15名まで決勝に進むことができたはずが、周回遅れでDNFとなる選手が続出、結局1組からは12名の選手が決勝へ進んだ。それを観て刺激を受けたか第2組では高橋泰夫がバイクに入って他を寄せ付けない圧巻の走りを見せ、この組も完走できたのは13名。男子エリート10名、男子エイジ12名、女子エリート2名、ジュニア女子1名の合計25名が決勝へ進んだ。
決勝の第1ラン、自力の勝る飯干が快調に飛ばす。これを同じウィングスTCの若手、宇都宮涼太と武友潤が追い、足の故障でランの調子が今一つという高橋は少しおいて4番手でバイクへ。バイクに入ると準決勝で素晴らしい走りをした高橋が本領発揮、前を行く若手2名を吸収して飯干を追い、2周目でついに捕らえて先頭集団は4名になった。飯干を吸収した先頭集団はさらに加速、準決勝では周回遅れにならなかった選手をも次々にパス、最終周でついに女子2名を含む第3パックをとらえ、第2ランに移れたのは、この4名以外にはセカンドパックのみとなった。
ラスト2kmの第2ラン。飯干が飛び出し、2位争いに高橋と武友、宇都宮涼太はいっぱいになる。飯干はさらに加速して独走態勢を築き、危なげなく今シーズン初登場で地元九州ステージ初優勝を飾った。2位には、足の故障で予選、準決勝と第2ランを自重していた高橋が武友潤を振り切りBIG4の面目躍如。カーフマン初挑戦の武友は高橋に食い下がるも惜しくも3位となった。
一方女子は、決勝で第2パックに入れた川口彩巳が女子選手唯一決勝を完走、こちらも初のステージ優勝となった。