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第176回コラム「ついに開催、東京2020大会」

新型コロナへの不安が解消された訳ではない。
不安要素が解消された訳でもない。
だが東京2020大会は開催される。
未だに開催可否については様々な意見が出されていることは理解している。
だが出場する選手たちには何の罪もない。
選手は自身の全力を尽くして挑むのみ。
スタッフはそれを支えることに全力を尽くすのみ。
定められたルールの中でベストを尽くすことが出場の機会を与えられた選手の使命だ。

日本からの代表選手4名は決定した。
今回出場の4選手は全員が初出場。
これがプラスとなるか、マイナスとなるか。
オリンピックを直前に控え、それぞれの想い背負って最終調整に取り組んでいる。
勝って得るものはあっても、負けて失うものはない。
私から望むことは3つ。
「勝つことを目指す」
「最後まで全力で挑む」
「1秒でも早く、1位でも順位を上げる」

何をもって「勝つ」かは選手それぞれ。
優勝だけが勝つ事ではない。
だが勝つことを目指さない戦いからは何も生まれない。
己との勝負に打ち勝ってほしい。
それがどんな順位であったとしても。

成績が悪かったら、それはJTUオリンピック対策チーム・リーダーの責任なのだ。

結果については読者自身の目で確認してほしい。
残念ながら無観客開催との方針。
画面を通じて観るしかないが、応援者の想いは選手たちに届く。
是非とも熱い声援を送ってほしい。

神奈川選手権優勝者
【写真1】
6月13日、神奈川県選手権 兼 関東ブロック選手権が無事に開催された。
神奈川県王者となったのは男子・榊原利基選手、女子・江成みなみ選手。
戦う舞台は国民体育大会ではあるが、私が選手に望むことは一緒だ。

 
 
 

バイク講習会
【写真2】
選手たちにはバイクのレベルアップを強く望んでいる。
バイクテクニックはもちろん、バイクの整備、バイクの知識など速く走るために必要なものを身に着けることがスタートだと考えるからだ。
エリート選手もエイジ選手、下記JTU動画より多くを学んでほしい。
https://www.jtu.or.jp/news/2021/06/28/35340/

中山俊行プロフィール


中山俊行(なかやま としゆき)

1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

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