TOP > 連載コラム > トシ中山の「渾身の一撃」 > 第172回コラム「新型コロナ下。JTU、未来への活動」

第172回コラム「新型コロナ下。JTU、未来への活動」

東京2020+1オリンピックの開会式までおよそ半年。
開催できるのか、できないのか。
開催すべきか、すべきでないのか。
テレビ、雑誌などマスコミ各社はその方向性や情報について様々な報道をしている。
発言者にはそれぞれの立場がある。
その立場に基づいた発言しかできないため情報は更に複雑化する。

私の立場でコメントするとするならば。。。
開催の可否については全くコメントできない。
しかしオリンピック対策チーム・リーダーとしては「開催することを前提として最大限の準備を進める」となる。

出場に関わる選手たちはそれぞれが必死になって戦っている。
その選手たちが「戦える舞台を準備すること。」
「勝ち抜いた選手を代表として推薦すること。」
「選ばれた選手たちがベストを尽くせるように準備を進めておくこと。」
そして「結果を出せるよう準備をすること。」
これらが私に課された使命である。

更にはこの戦いを2024年、2028年にどのようにつなげてゆくか。
新型コロナ感染防止のための戦いがどこまで続くか判らない。
目前の戦いと共に将来の戦いも見据えてゆく必要がある。

そのため日本トライアスロン連合(以下、JTUと略)としては2024パリに向けた担当デスクを設置した。
担当理事として上田藍選手を指導する山根英紀氏を登用した。
日本トライアスロンの未来をどのように考え、進めてゆくか。
本当に大変な業務となるだろう。

またJTUとしてはアスリート委員会の充実、コーチ委員会の充実を図り、コミュニケーションを取り、協力を得ながら更に良い方法を検討してゆく。
世界レベルで戦う選手や指導者が少ない現状をどう改善してゆくか。
全員が一丸となって戦ってゆく必要がある。
苦情や批判ではなく、提案と改善によりメダル獲得を目指したい。
新型コロナのもとにあっても進んでゆかなければならない。

写真1(バイクテクニック)
【写真1】
JTUとしては事故の再発防止に向けて1月21日を「トライアスロンの安全対策を考える日」とした。
特に技術を必要とする「バイクの基礎テクニック動画(仮称)」を作成した。
指導者向けの動画だが選手が観ても役に立つ。
視聴可能となる時期は未定だが是非、参考としてほしい。
 
 
 

東扇島大会
【写真2】
2020年10月に開催された東扇島大会。
COVID19対策を十分に行い、地元・嶋崎嘉夫KTA会長(川崎市議)の多大なる協力をもらった上で大会は開催することができた。

中山俊行プロフィール


中山俊行(なかやま としゆき)

1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

Copyright © 2015 Neo System Co., LTD. All Rights Reserved.