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第142回コラム 「本格始動、男子チーム」

昨年(2017年)よりパトリック・ケリー氏が日本チームのヘッドコーチとして来日したことは既に伝えたと思う。
そして男子強化への積極的な取り組みがスタートした。
試行錯誤を経ながらも男子チームがようやく動き始めた。
何回か甲府において合宿を開催し、12月には宮崎シーガイアで合宿を開催。
年末年始は各拠点においてトレーニングを継続した上で1月は高所順化合宿を実施。
そして沖縄合宿、海外合宿を経て2018年シーズンに突入する予定だ。

男子選手たちのレベルは格段にアップした。
これは実感できる。
だがまだまだ世界レベルには及ばない。
世界シリーズでの結果を望むのは性急。
まずはワールドカップで入賞することが目標だ。

コンチネンタルカップで表彰台に上れるレベルであれば、ワールドカップでも戦える。
ワールドカップで入賞できるレベルになれば、世界シリーズでも戦える。
ポイントを稼ぎながらも着実にレベルアップを進めてゆく必要がありポイントがなければ出場したい大会にも参加できない。
しかしレベルの高い大会に参加したところでポイントが稼げない。
この負のスパイラルから抜け出すことが第一歩。
間もなくシーズン開幕。
男子は3月10日、ワールドカップ・ムールーラバ大会(オーストラリア)からシーズンがスタート。
女子は一足早く2月11日のワールドカップ・ケープタウンがスタートとなる。
日本選手の応援をお願いしたい。

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【写真1】
雪山でトレーニングに励む。
高所適応能力を知っておきため国内の山で事前合宿。
スキーで楽しむ人たちの横でトレーニングをする異様な集団だった。

 

 

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【写真2】
12月であっても1月であっても海で泳ぐ。
プールスイムとオープンウォータースイムは全く異なるとの判断から多くのオープンウォータースイムを練習に組み込んでいる。

中山俊行プロフィール

中山俊行(なかやま としゆき)

1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

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