トライアスロンを愛し、楽しんでいるトライアスリート達の役に立つような話題を提供できるよう、そして日々トレーニングに励むアスリート達のプラスになるような知識を提供できればと思い、このコラムを担当します。私のことを知らないトライアスリートも多いでしょうが、世界を目指すトップ選手、仕事をしながら挑戦し続けるビジネスアスリート、初めてトライアスロンに挑戦する偉大なるビギナー・・・全ての「トライアスリート」を対象に話を進めてゆきたいと思います。
中山ismを一人でも多くの方に継承してもらえれば幸いです。
最初に全トライアスリートの覚えておいて頂きたい事があります。私の原点でもあります。それは、トライアスロンにおいては「完走者全員が勝者である」ということ。この意味は、この競技が「他人」ではなく「自分自身の弱さ」と戦い、勝利することあるということです。それがトライアスロンの最大の魅力でもあり、困難さでもあります。
さて話を戻して、栄えある第1回のテーマ。
「まずトライアスロンのレベルアップに一番重要なことは何か?」についてお話します。
結論から言えば「トライアスロンを好きになること」です。
素敵な女性と付き合いたいという願望が男を磨く。
格好良い男性と付き合いたいという願望が女を磨く。
そのための努力は、努力であっても苦痛ではないはず。
「好き」の度合が大きいほど、一直線に突っ走り、どんな苦難も乗り越えていこうと思うはずです。トライアスロンをどれぐらい好きであるかが、その選手の実力向上に大きく影響するのです。そして、男女間の問題と違って、トライアスロンに向けた努力は必ず報われます。その点では、安心して取り組めるのではないでしょうか(笑)。
「好きこそモノの上手なれ!」です!!
<写真>
アテネでチームNAKANISHIスタッフと共に(左からDr.末松、青山コーチ、中西選手、私)
中山俊行プロフィール
中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督