過去にバスケ、バレー、アメフト、ラグビー、テニスなど横の動きを経験した選手はまだマシ。
野球、ゴルフ、格闘技など身体の「ひねり」「ねじり」を経験した選手もまだマシ。
ランナー、スイマー、サイクリスト出身者は相当に弱いといえる。
そして、この横の動き、ひねる動きに弱い選手ほど、スイム・スタートのぶつかり合いには弱い。どの選手も腹筋・背筋は鍛えているだろうけど、いくら強くても実戦で役に立たなければ意味が無い。
今はオフシーズン。すなわちトレーニングのオンシーズン。いつもと同じ練習ばかりしていても強化はできない。泳ぐ、走る、自転車に乗るは基本かもしれないが、もうワンランク上を目指すのであれば、他のスポーツにも積極的に取り組むべきだ。
新たなチャレンジの中では簡単に自分の強化ポイントが見えてくる。これはトップ選手も一般選手も一緒だ。弱点の克服に集中することができるオフシーズンの過ごし方次第で、来年のレースで気持ち良く走れ、ライバルに差をつけることができる。
大昔、オフになると、山本(光)、飯島、宮塚、JTU大塚理事、中山事務局長などと、野球をしたり、バスケをしたり、様々な試合をした。高校生のスキー合宿に参加したこともある。今でも白戸、中込とテニスをすることがある。
同じ練習ばかりでなく、自分のカラを破って、新たなことにどんどんチャレンジしてゆこう。
それが強化につながってゆく。オフにはオフにしかできないトレーニングあるのだ!
写真1:こんな道なき道をBIKEやRUNで走る練習もGOOD!
写真2:トライアスロンの練習に役立てるために始めた太極拳だったが・・・
中山俊行プロフィール
中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督