これを目的にJTU認定記録会はスタートした。何年前から始まったかは忘れた。しかし歴史は結構長い。
今までにも何人もの有力選手がこれを経てレースに登場してきた。
しかし、トライアスロンという競技の特性上「あるとき突然出現する」選手は皆無といえた。
前年の記録会でチェックしていた選手のレベルが上がって再登場する、前年のレースでまずまずの成績を出していた選手が改めて記録会で実力を誇示する、というのが現実のようだ。
BIKEが無いので実戦とは異なる結果になってしまうが、それでも「可能性を秘めた選手」であることには変わりない。
さて今年はどんな選手が出てくるか?
四国では日本食研チームが実力をアピール。神奈川では大松沙央里が復活を予感させる走りをし、平松弘道が意地を見せる、犬童や杉本といった新鋭が実力を見せつつある、など見ているとレースと同じぐらい楽しい。
もちろん他にもチェックしている若手も居るが、ここでは述べないでおこう。
皆が自分の目で確かめて、その選手を応援して、育てていって欲しい。
自分のひいきの選手が、今年どこのレースでブレイクするか・・・楽しみにしてレースをみてほしい。
高校生・大学生にとっては試験期間と重なるこの時期。ちょっと辛いが一番頑張って欲しいのはこの世代。冬にちゃんと練習していれば問題ないが、学生にそれを望むのは酷なのか。多くの大学生選手にとっては、トライアスロンはまだまだ「競技」ではなく「イベント」でしかないようだ。
大学生選手にとっての重要レースは7月の七ヶ浜大会。
今のトップ選手を食い潰す選手の出現を期待したい。
写真1
神奈川県の認定記録会にそろった面々。全員が元日本代表選手であり、全員が指導に係わっている。
写真2
東京都の認定記録会。レースと一緒で真剣だ!
中山俊行プロフィール
中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督