ランニングの愛好家は多い。トライアスリートの何倍も存在する。
誰もが簡単に取り組めることが最大の魅力であろう。そして老若男女を問わず自分自身ペースで練習をしてゆけることも愛好家が多い原因だと感じる。先日、ランニング学会なるもので講演してきた。
日本体育協会の青野氏から依頼を受けて村上コージ(テイケイJr.コーチ)、筑波大学・吉岡氏と共に、講演と質疑応答をした。会場にはランニング愛好家と共に、大学の研究者などの知識人も多く、いい加減な話はできない。他の2人はしっかりと資料を作成し立派な講演をしていた。私はというと、「非常識トレーニングの中から科学的トレーニングが生まれる」という発想が根本にあるために、聴講者の希望に合った話ができたかどうか疑問だった。現場では、松田千枝さんという日本人で始めてハワイ・アイアンマンに参加した資生堂所属の実業団ランナーにお会いすることができた。何年経っても走る続ける彼女の姿に「走る」意味を改めて感じさせられる。私よりも前にアイアンマンを完走した数少ないトライアスリートであり、現役のランナーである。いまだに素晴らしいタイムで走る、その実力には驚くばかりだ。
誰もが簡単に取り組めることが最大の魅力であろう。そして老若男女を問わず自分自身ペースで練習をしてゆけることも愛好家が多い原因だと感じる。先日、ランニング学会なるもので講演してきた。
日本体育協会の青野氏から依頼を受けて村上コージ(テイケイJr.コーチ)、筑波大学・吉岡氏と共に、講演と質疑応答をした。会場にはランニング愛好家と共に、大学の研究者などの知識人も多く、いい加減な話はできない。他の2人はしっかりと資料を作成し立派な講演をしていた。私はというと、「非常識トレーニングの中から科学的トレーニングが生まれる」という発想が根本にあるために、聴講者の希望に合った話ができたかどうか疑問だった。現場では、松田千枝さんという日本人で始めてハワイ・アイアンマンに参加した資生堂所属の実業団ランナーにお会いすることができた。何年経っても走る続ける彼女の姿に「走る」意味を改めて感じさせられる。私よりも前にアイアンマンを完走した数少ないトライアスリートであり、現役のランナーである。いまだに素晴らしいタイムで走る、その実力には驚くばかりだ。
「人はなぜ走るのか?」
この答えを求めて今年も極真ファイター達と共に、駅伝に参加してくる。
空手は他人との戦いでもあるが自分自身との戦いでもあるという彼ら。自分の負けそうな心に打ち勝つために、自分を試すのだという。トライアスロンも同じだ。
「負けそうな自分に負けないこと!」
数年前にNTTが使用していたトライアスロン用の素晴らしいコピーだ。
この言葉を噛み締めて戦ってほしい。
写真左 講演する私。表情が固い。修行不足だ!
写真右 右端の女性が松田千枝さん。残念ながら当面トライアスロンへの参加予定はないようだ。
中山俊行プロフィール
中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督