日本スプリント選手権・幕張大会。小雨の降る中での開催となった。目立ったのは新人選手の台頭。ジュニアのアジア選手権代表選考会であったこともあり、エリート相手に真っ向から勝負を仕掛けていた。
女子では1位と3位に井出、足立という新しい力を見ることができた。2位には復活の兆しが見えた大松。男子は万全のコンディションではない中、冷静なレース展開で細田が優勝。そして杉本が2位となり「次の選手」の出現を感じることができた。
しかし、この日の一番のヒーローはこの男「福井英郎」。ご存知、2000年シドニー五輪・日本代表選手。私にプロ引退の決断をさせた選手だ。
SWIMから先行。BIKE前半で山本良介と共に逃げる。山本良介が落車で単独となるが、それでも逃げまくる。一度は集団に捕まるも、そこから更にもう一発逃げを見せる。その後自分も落車し、アドバンテージをかなり失うが、高い集中力でレースに復帰、リードを保ってRUNへと突入。
RUNに入っても、突っ走る。最後は、細田、杉本といった若い選手に追い抜かれたが、その実力はシドニー時代の勢いだけだったときよりも凄いかもしれない。それは将来を見越した、勝つための想像力が加わったと感じるからだろう。実業団チームのプレイングコーチとなり再出発をしたようだが、コーチではなく選手としても北京五輪代表の座を目指して活躍してほしい。選手の考え方プラス指導者としての知識、考え方が加わった、この選手の復活はチカラ強さを感じる。
北京に向けての日本男子チームへの刺激となることを願う。
女子では1位と3位に井出、足立という新しい力を見ることができた。2位には復活の兆しが見えた大松。男子は万全のコンディションではない中、冷静なレース展開で細田が優勝。そして杉本が2位となり「次の選手」の出現を感じることができた。
しかし、この日の一番のヒーローはこの男「福井英郎」。ご存知、2000年シドニー五輪・日本代表選手。私にプロ引退の決断をさせた選手だ。
SWIMから先行。BIKE前半で山本良介と共に逃げる。山本良介が落車で単独となるが、それでも逃げまくる。一度は集団に捕まるも、そこから更にもう一発逃げを見せる。その後自分も落車し、アドバンテージをかなり失うが、高い集中力でレースに復帰、リードを保ってRUNへと突入。
RUNに入っても、突っ走る。最後は、細田、杉本といった若い選手に追い抜かれたが、その実力はシドニー時代の勢いだけだったときよりも凄いかもしれない。それは将来を見越した、勝つための想像力が加わったと感じるからだろう。実業団チームのプレイングコーチとなり再出発をしたようだが、コーチではなく選手としても北京五輪代表の座を目指して活躍してほしい。選手の考え方プラス指導者としての知識、考え方が加わった、この選手の復活はチカラ強さを感じる。
北京に向けての日本男子チームへの刺激となることを願う。
(写真1)
これが福井英郎だ!!この男を越えられなければワールドカップでの活躍はない!
(写真2)
女子のトップ3。この中から庭田を越える選手は出現するか?
中山俊行プロフィール
中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本のトライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタートライアスロン」。
【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝
1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督