TOP > 未分類 > 第60回「暑さ対策は万全か?」

第60回「暑さ対策は万全か?」

トライアスロン・シーズン真っ只中。普通に生活しているだけでも暑いのに、この中でトレーニングをするなど正気の沙汰とは思えない。しかし我々トライアスリートは「暑いよ、暑い!」と文句を言いながらもトレーニングを中止しようとはしない。もっともレースは炎天下でも行なわれるので仕方ないが!!
テレビの健康番組では炎天下の中での運動は危険なので止めましょう、とアドバイスをしている。しかし、ほとんど無視!

そこで今回は誰もが知っているだろう「暑さ対策」を改めて書くことにした。ベテランは確認を、ビギナーにはしっかり読んでほしい。
(練習 編)
・ できるだけ涼しい時間にトレーニングする。
・ しっかり水分を補給する。ボトル等を持参しながら練習する。
・ 帽子をかぶるなど直射日光を少しでも避ける。
・ 可能であれば日陰の多い道を走る

(レース前 編)
・ スタート前から脱水症状にならないよう事前の水分補給はしっかりと行なう。
・ 直射日光を極力浴びない。スタート前は日陰で待機する。日傘も活用しよう。
・ ウエットスーツを着るのはギリギリ直前にする。やむを得ず着た場合も、内側に水をできるだけ入れて体温を下げる。
・ 飲む&掛ける用に氷水の入ったボトルをスタート前まで持ち歩く。

(レース 編)
・ BIKEスタートしたら、まず水分補給しよう。真夏のレースではボトル2本は当たり前。BIKE給水所がない場合は、ビッグサイズにしておく。
・ ボトルの温度を少しでも下げておくために氷をたっぷりと入れて、アルミホイルなどで包んでBIKEに設置する。RUNスタート用は凍らせたペットボトルをアルミホイルで包んでおくとちょうど良い頃合になる(気温により調整が必要)。
・ 飲む&掛ける、の繰り返し。
・ ランスタートのときに熱中症にならないようにBIKEでは確実な水分補給をする。
・ RUNスタート前にも十分に水分を補給しよう。焦ってイイ加減に補給して走り始めると終盤にツケが回ってくる。
・ エイドステーション完全制覇を目指す。飲めないときは頭&首筋に掛ける。シューズには水が掛からないように注意する。

(レース後 編)
・ できるだけガブ飲みにないように。細く長く飲み続ける、が基本。
・ とはいえ飲みたいものを飲む。(ビールはもう少しあとで!)
・ 飲めるなら冷たいものを飲む。そして頭と首筋に掛ける。
・ ビールは水分補給がある程度、終了してからにする。すぐ飲むと身体を壊す。
・ 日陰に移動。直射日光は浴びない。
・ このときばかりはエアコンに頼ろう。

判っているけど、やっていない・・・そんな人も多いはず。しかしそれが大きな勝敗を分ける原因となっている。疲労回復にも影響を及ぼす。少しでも速く走りたい、順位を上げたいのであれば、暑いときこそ頭を冷やそう。いろいろな意味で!
4854

いよいよ北京五輪開幕。日本トライアスロン界の歴史を作る男「田山寛豪」。どんなドラマを作り上げるか・・・期待してほしい。

4837

我々、第一世代トライアスリートと同じ「一匹狼スタイル」でここまで這い上がった。この方法で世界と戦うのは山本良介が最後となるだろう。福井英郎がコーチとして協力にサポートしてゆく。

 

中山俊行プロフィール

中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本の
トライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタート ライアス
ロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝

1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

Copyright © 2015 Neo System Co., LTD. All Rights Reserved.