TOP > 連載コラム > トシ中山の「渾身の一撃」 > 第68回コラム「新たな歴史の1ページ」

第68回コラム「新たな歴史の1ページ」

先日、千葉県銚子市に行ってきた。大会の準備でも下見でもない。もちろん魚を食べに行った訳でも、海水浴に行った訳でもない。トライアスロンの歴史において初。「NHKスポーツ教室」の番組としてトライアスロンが放映されることが決定し、その収録に行ってきた。
模範演技選手として吉越慎吾(三好SAトライアスロン倶楽部)、土橋茜子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)、そして生徒としてノースウエストから奥山正悟、野崎弘亮、堤彩乃、ケンズから工藤駿、菅原多美代が協力してくれた。講師以外は極めて優秀で非常に良い内容が撮れたと思う。
だが講師がダメだった。寒さと緊張で話し方が固い。動きも固い。かむ、止まる、間違えると散々なものだ。こういった場面でも普段の修行の成果が表れる。すなわちまだまだ「覚悟」が甘いということだ。放映日は8月2日とのこと。初・中級選手と、指導者に向けてのメッセージを含めた内容にしたつもりだ。30分という短い時間の中で4種目(SWIM、BIKE、RUN、トランジション)を説明しているので十分な内容とは言えないが参考にしてほしい。できれば「こんな程度の内容であれば俺の方が優秀だ」と思ってくれる指導者が多く出現してくれることを望んでいる。さて国体種目となったトライアスロン。日本選手権と趣旨が違うが、こちらも歴史に残る1戦。
全国各県の選手達には記念すべき第1回大会の出場者となれるよう頑張ってもらいたい。img_5345mspo
ホテル・サンライズ銚子に宿泊。支配人がいろいろと気を遣ってくれたおかげで悪天候の中の撮影にも関わらず選手は体調を崩さないで済んだ。

img_5331mspo35月24日、第25回天草国際トライアスロン大会が開かれた。菊池日出子、土橋茜子といった、U23の選手が優勝争いを演じる。女子は層の厚みが増してきた。男子は山本良介VS海外招待選手の戦い。新たな戦力は出現しなかった。

中山俊行プロフィール

中山俊行(なかやま としゆき)
1962年生まれ
日本にトライアスロンが初めて紹介された18歳のときトライアスロンを始める。
日本人プロ第1号として、引退までの間、長年に渡りトップ選手として活躍。
引退後も全日本ナショナルチーム監督、チームNTT監督を歴任するなど、日本の
トライアスロン界をその黎明期からリードし続けてきた「ミスタート ライアス
ロン」。

【主な戦績など】
第1回、第2回 宮古島トライアスロン優勝
第1回、第2回 天草国際トライアスロン優勝

1989年から8年連続ITU世界選手権日本代表
アイアンマン世界選手権(ハワイ・コナ)最高順位17位(日本歴代2位)
初代・全日本ナショナルチーム監督
元・チームNTT監督
元・明治大学体育会自転車部監督

Copyright © 2015 Neo System Co., LTD. All Rights Reserved.