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人間工学に基づく関節角度 – トライアスロンにおけるエアロポジション 【その2】 | ミスター伏見のバイクフィット

トライアスロンにおけるエアロポジション 【その2】

人間工学に基づく関節角度

北米のバイクフィッティングでは関節の曲がり具合を重要視し、曲がり角度を数字によって表現するということを、これまでにお伝えしてきましたが、このコラムでは、皆様がイメージし易いように、数字は使用しませんのでご了承下さい。

北米では、この人間工学に基づく関節角度を長年に渡る研究により理論立て、それぞれのプロトコルを打ち出します。特にトライアスロン人気もあり、運動工学研究も発展してきました。

さて、よく日本人が口にする
「フィッティングは欧米人のデータを元に出したもので、我々日本人には合わない」。
これは本当に正しいでしょうか?

北米のフィッティングは、関節の曲がり具合を角度で表現する概念をつかいます。人種によって骨の数が異なることはありませんし、関節の骨形状差による大きな柔軟性の差も無いはずです。関節周りの柔軟性は欧米人も日本人も変わりません。身体が硬い方はやはり人種関係なく硬いです。ですから人間運動工学というものが存在しますし、それに沿ったバイクフィッティングが必要なのです。従って日本人専用のバイクフィッティング理論というのは存在しませんし、ナンセンスです。

経験値とは、科学的な分析ができる現在においては、もはや古典的な考え方で保守的であると考えて頂きたいと思います。早く指導的な立場の方は先端理論を継続的に学ぶべきで、それを取り入れることにより、それにより顧客は故障が減り短時間でパフォーマンスを上げることが可能になります。またアスリートも情報を精査して取り入れることで、余計な労力・時間を使わず、専門家から自身にあったバイクポジショニングのアドバイスを受けることが可能です。

『バイクを人間に合わす』
人間が運動し易いフォームを形成すると、それぞれ違うバイクのサドル高になるはずですし、適正モーションで回せるクランク長など、違ったバイクになるのも当然となります。
ですから人種に関係なく北米のフィッティング理論を採用するべきなのです。

次回は上記を踏まえ、具体的なフィッティングアドバイス『トライアスロンにおけるエアロポジション 【その3】』を紹介していきます。

サンメリットBIKE FITスタジオ
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BIKE
FIT SYSTEMS、RETUL公認バイクフィットインストラクター
伏見 真希門(ふしみ まきと)

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