開催日 |
2012.10.28 |
天候 |
雨 |
気温 |
気温: ℃ |
参加者数 |
個人の部:172名 リレーの部:36チーム |
レポート |
清本 直 |
2004年の3月に初開催されてから、カーフマンジャパン・デュアスロングランプリは今年で10シーズン目となる。記念すべきシーズン10は今年から新たに加わった東北ステージ酒田湊大会で幕をあけた。第19回庄内デュアスロン大会との併催で行われたこの大会には全国から300名を超えるエントリーがあり、肌寒い空模様ではあったがそれぞれのカテゴリーで熱戦が繰り広げられた。
心配された雨が降り出す前に迎えたエリートクラスのスタート。シリーズチャンピオンの深浦祐哉(ハリアーズ・新宿パークホテル)に今年の日本デュアスロン選手権を制した川村好平(チームケンズ京都・かわ重)ら男子15名が一斉にスタート。
そしてその1分後にはカーフマン初参戦となったロンドンオリンピック日本代表の上田藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター)、沢田愛理(JR北海道)、宮澤恵理(スクオッドタクヤ)ら女子5名がスタートを切った。
1周1kmを5周回するランコース。一部階段を含むこのコースは第2ランにも使用される。この第1ランから周囲を驚かせたのがカーフマン初参加の高校生、浅海健太。1周目から飛び出す積極的な走りを見せ、第1ランを深浦、川村とほぼ同時に終えトランジッションに飛び込む。バイクの先頭パックはこの3名で構成されるかと思われたが、川村が2周目で脱落、王者・深浦と浅海が2人で逃げる展開となった。地力に勝る深浦は最終周で浅海を振り切り単独走となったが、ここまで王者に食らいついた浅海の走りは周囲を驚かせた。独走で第2ランに移った深浦は、安定した走りを披露、ラップ1位のタイムでさらに後続に差をつけて、見事初戦を優勝で飾った。
一方、女子も似たような展開。第1ラン前半こそゆっくりとした展開で出場者5名全員が集団でレースが進んでいたが、3周目から上田藍がギアを上げると集団がばらけ始める。なんとか上田についていけたのが、沢田愛理と宮澤恵理。3人はほぼ同時にバイクに移った。男子同様、このうち宮澤が序盤で脱落。上田と沢田のマッチレースを予想させたが、5周目(25km)で上田がアタックをかけると沢田がこれについていけず、上田が独走状態に。
上田が独走で第2ランに移るともう独壇場。酒田の観客の前でニコニコしながら一人18分台のタイムを叩きだし、カーフマン初参加を圧勝で飾った。
11月25日のデュアスロンのアジア選手権を経て、来年開催される世界選手権で優勝を狙うという上田藍。今後の活躍から目が離せない。
【女子】
1位 上田 藍(シャクリー・グリーンタワー・稲毛インター) 1:27:00
2位 沢田 愛里(JR北海道)1:29:07
3位 宮澤 恵理(スクウォッド タクヤ)1:32:45
【男子】
1位 深浦祐哉(ハリアーズ・新宿パークホテル) 1:18:36
2位 立花 勝(鹿島鉄人会) 1:20:08
3位 田中 文也(日本体育大学/学連) 1:20:36
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