デビュー戦にちょうどいい大会はいくつもあるが、「横浜シーサイドトライアスロン大会」もその中のひとつだ。「八景島シーパラダイス」というテーマパーク内で、しかも早朝に開催されるため、コースはトライアスロンのために貸し切った状態になる。「参加者の7〜8割がデビュー戦」(大会主催者)だったことから、大会に先立って5月26日に行われた初心者セミナーとキッズ・ジュニア向けトライアスロン教室には、41名の参加者が集まった。コーチのアドバイスに真剣に耳を傾けていたという。スイムコースは、コース取りの関係で750mから400mに短縮された。初夏のこの時期、水は透明度が高く、マリーナ内は波が穏やかで泳ぎやすい。アクアスロンやリレーを含めて3分間隔で第16ウエーブまであるが、比較的コースが広くとられているため、それほどの混雑はない。デビュー戦に人気の大会らしく、平泳ぎで泳ぎ通す選手や後から後続ウエーブから追いついてきた仲間に励まされながらスイムアップする選手もいた。
バイクはスタート直後に直角に右折し、急坂を登る。雨は9時過ぎにあがって青空が広がってきていたが、路面はまだ渇いていない状態。そのため、滑って転倒する選手もいたようだ。ここは慌てて突っ込まず、ゆっくりいきたい。メインコースは、道幅が広く、見通しのよい1周5キロの交通規制された公道を4周回する。クロスバイクやママチャリでの参加者は、レースというより、サイクリングを楽しんでいるようで、見ているほうもバイクに乗りたくなった。
ランは公園内の遊歩道1周2.5キロを2周回するコースだ。細かいアップダウンはあるが、ほぼフラットのコース上には噴水やメリーゴーランドもあり、海を見ながら走ることができる。10時を過ぎるとテーマパークに遊びに来た人たちが選手に声をかけ、約300名のボランティアスタッフとともにゴールを後押ししていた。
トライアスロンデビューした杉本美紀さん(東京都)のコメント
「アクアスロン出場を考えましたが、どうせやるなら3種目! と思い、友だちにクロスバイクを借りてエントリーしました。フルマラソンよりきつくなかったけど、海では水をゴボゴボ飲んだし、足がつかない怖さも。ランはちょっと日射しが強くなって暑かったかな。でも、楽しく完走できたので、次回はバイクを買ってラン友と一緒に参加します!」 |