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第28回 全日本トライアスロン宮古島大会

 

宮古島1
開催日 2011.04.15
天候 曇り
気温/水温 最高気温:28℃ 水温:23.6 ℃
参加者数 1470名(男子:1293名 女子:177名)
レポート 小久保よし子

 

第28回の宮古島大会は最高気温28℃、最高湿度91%という厳しい条件下でのレースとなった。日本人1位となった西内洋行選手はレース翌日の記者会見で「10年間出場してきたが一番の暑さだった」とコメント。完走率も83.7%と例年になく低かった。スイムは東急リゾートホテル前の白い砂浜の舞浜ビーチを7時にスタートし、3キロを三角形に泳いで戻ってくるコース。波は静かだったが、今年は例年と異なり、往路は逆潮だったようだ。バイクは島を1周半回るコース。島と海の美しい景色を存分に楽しめるようになっているが、山はなくてもアップダウンと海からの強い風が吹く宮古島は、バイク好きな選手たちにもタフなコースといわれている。とくにコース後半のイムギャーにある上り坂は、激坂ではないが踏ん張りどころ。現在、宮古島と伊良部島をつなぐ橋が建設中で、完成後のバイクコースは変わるのではないかという噂も聞かれる。ランはライバルや友人との差がわかる折り返しのコースだ。エイジが送った声援にエリートが手をあげて応える場面は、トライアスロンという競技の温かさを感じられる。今年は折り返してからの追い風が選手にとっては無風状態となり、体温が下がらず脱水を起こして棄権する選手も多かった。体が暑さに慣れる前のシーズン始めは、体調管理だけではどうにもならないこともあると思った。2012年の参加選手は1470名で、ボランティアは5000名。日陰もないランの35キロ過ぎで頑張っていたボランティアの子どもたちは、「体を冷やしてくださいー」と叫び、選手にコーラを渡していた。自分の体ほどもあるゴミ袋を下げた別の小学生は、空いた紙コップを受け取りながら、ひとり一人に「がんばってください」と声をかけていた。「自分たちも大会を支えている一員なのだ」という誇りのようなものが伝わってきて、今年も無事に開催されてよかったと思った瞬間だった。

 

 

 

宮古島2
トップ集団を見送ってからゆっくりスタートする人たち。「逆潮? みんな同じだからね
宮古島3
スイムアップして白い砂浜を走る。仲間の声で顔をあげてにっこりする人、ポーズをとる人も。
宮古島4応援バスツアー58キロ地点。急坂を登りきると、バスツアー5台分の応援が待っている。
宮古島7 宮古島5
バイクフィニッシュまでラスト5キロの150キロポイント。今年は両手を挙げたり、ガッツポーズして大勢の歓声に応える人が多かった。 真夏のような暑さと湿気に歩く人が多かった、ラン5キロ過ぎ。反対車線は折り返した選手たちが走ってくるコース。
宮古島8 宮古島6
36キロのエイドステーションでは、ボランティアに「暑いのにありがとう」と声をかける選手がたくさんいた。 ゴールまであと少し。最後まで選手を温かく応援してくれる。
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