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10月14日〜16日の3日間をかけて中国で行われたアドベンチャーレースの参戦記です。
最終日朝。筋肉痛はピークに達しており、初日終了後に発生した寒気、下痢も依然として続いていたが、なんといっても今日は最終日。他のメンバーもさすがに疲労の色が濃い。今日は幸いランニングの距離はさほどなく、ボート中心の日だ。なんとかなるだろう。
無論、その分、高い技術が要求されるのだが・・・。
総合順位も昨日の粘りの走りで、不可解な初日14位から一気に9位まで順位を上げている。
さて、最終日の行程は
マウンテンバイク23km−ランニング3km−アドベンチャースキル(いかだ作り&漕ぎ)−ボート5km−アドベンチャースキル(ケーブルスライディング)−洞窟2km−休憩20分−ランニング6km−ラフティング22km−アドベンチャースキル(懸垂下降&ロープネット)−ランニング2km−アドベンチャースキル(ダーツ)−フィニッシュ。
初日のスタート地点から東の方向に抜け、ラフティングで河を下って武隆市内に戻ってフィニッシュの総距離63kmのやや長丁場となる。
スタート時間は、3日目にして最も早い朝7時。
慌しく準備をして、あっという間にスタート。
始めのセクション、マウンテンバイクはいかに集団内にいるかが鍵。という佐藤の作戦通り、スタートから飛ばす。先頭集団にチーム一丸でくらいつく。
先頭集団は、この時点で断トツで総合トップのニュージーランドチームがコントロールし、これにオーストラリア、日本、どういうわけか新疆チームがついているという感じ。
ちょっとした登りで、佐藤と交代しながらはるなさんを牽引。なにせアップもなしにスタートなので、序盤はニュージーランドチームのスピードに苦労したが、市内を抜ける頃には、筋肉も肺も慣れてきて多少余裕がでてきた。
途中で、新疆チームが遅れ、先頭集団はニュージー、オーストラリア、日本の3チームに。後続は見えない。どうやらスタートダッシュは成功した模様。
残り5kmはダートで、しかも急な登り。ここでまずオーストラリアが遅れる。が、日本チームもニュージーランドから遅れはじめる。急勾配が延々と続き、下を見ると後続集団が見えた。思ったより後続は離れていない。
時間にして数分といったところか。
しばらく行くと、この激坂に耐えられなくなったのか、前を行く道向さんのバイクのチェーンが切れる。まだまだ上りは続いていたが、途中、救援はこず、そのままバイクを押し続けていた。ここにきての坂でのバイク押しはきつい。しかし他のメンバーも辛そうだ。自分もこの激坂はさすがに疲れて肺もつらいし腰が痛くなる。
ちょっとした平坦で牽引を外し、その拍子においていかれそうになりながらも、なんとかついていき、さあ、下りかな・・・と思ったらそこで、終わり。助かった。ニュージーランドに続き2位の好順位でランニングに移った。
ランニングは、ボートまでのつなぎといった感じで、ほぼ下り。走り始めでリズムを掴み、ラン半ばで佐藤から牽引を引き継いで、少しペースをあげた。
この時点の走りの感触を得て、今日は、筋肉痛はあるがエネルギーはあり、筋肉疲労をあまり感じない。昨日の分まで踏ん張れると確信した。
1チームに抜かれたが3位で、アドベンチャースキルへ。
待ち受けていたアドベンチャースキルは、浮き輪4つ、板3枚、紐。これを使って「いかだ」を自分達で作成し、200m先の岸まで自分達の手を使って泳ぐというもの。
ここで、チームには秘密兵器があった。大会前にパワーススポーツさんから頂いたサンバイザー。こいつをうまく手にはめていけば手で漕ぐより水を多く捕らえられて進みがよくなるのではないか。ふと昨日の夜に思いついたのだ。

試してみたが、いかだのバランスが悪かったのか、僕らの漕ぎ方が悪かったのか、1チームに抜かれた。しかし順位を大きく落とすことなく、岸に無事到着。少しランニングをして、ボートに移る。
ボートは、ゴムボート2隻。力、技術の点から佐藤、はるなさんペアと飯田、道向さんペアになる。始めはパワーに勝る飯田、道向ペア艇の方が速く、、どうしても佐藤、はるなさんのペアが遅れるそこで、牽引ということになったが、牽引ロープがうまくボート同士でつながらず、もたつく。ふと後ろを見ると、後続のチームが複数、見る見るうちに迫ってきていた。
なんとか牽引装置をとりつけ、前に進む。

しばらくはこの状態で進み、体力が回復したところで、再び2艇に分かれる。
やがて、他チームの漕ぎ方をまねた佐藤の艇がスピードを増すと、今度は自分らの艇が疲労からか遅れ始める。船の中で、道向さんとポジションの試行錯誤を重ねながら、なんとか遅れを最小限に留める。こうして延々とパドルを漕ぎ続けること約1時間。
ようやく前方にゴールらしき旗が見えた。
ここで、二手に分かれて、片方はケーブルスライディング。先行するチームがやっているのを見て、これはやりたいなと思ったが、残念ながら分かれた先は待機の方で、ケーブルスライディングは佐藤とはるなさんがやることになった。
ボートを降り、急な階段を登り、佐藤、はるなさんと合流。そのまま鍾乳洞へ突入した。
「芙蓉洞」と称される、この天然鍾乳洞は、中国内でも最高ランクに位置づけられている観光地。本当は中をじっくり楽しんで歩いてみて回る場所なのだが、とりあえず走る。一度すべって思い切り臀部を強打したが、それでも走る。結局、中の美しさは、わからずじまいで、ものの数分で出てきた。
その後20分の休憩。レースとはいえ、なんだかとてももったいない事をしているような気がしてならない。
休憩後はラフティングまでの6kmの下りのランニング。ガンガン牽引ができた。さほど順位を落とすことなくラフティングへ。
先ほどのボート時と同じ組み合わせで、河へ。今度は流れがあるものの、23kmの長丁場だ。しかしこれが終われば、後はスキルと僅かなランを残すのみ。気合を入れなおす。
流れがあるせいか、始めのうちから、自分達のボートはうまく前に進まず、対照的にラフティングの経験豊富な佐藤艇は流れ、その差は見る見るうちに広がっていく。
更に後続にあっという間に追いつかれた。
しかし、道向さんと会話をしながら河流れを慣れないと目で読み取り、未熟なパドリングでなんとか進む。慣れてきた後半は多少上手く進め、一度は追いつかれたマレーシアチームを再び突き放すことができた。こうして漕ぎ続けること約1時間。前方に武隆の町並みが見えたときは、ほっとした。

陸に上がり、しばらく動かさなかった足が固まり、フラフラになりながら急坂を上り、飯田、佐藤が懸垂下降へ、道向さん、はるなさんが橋にかけられたロープネットを登ることになった。
橋から下の川に下りる懸垂下降は2回目ということもあり、出だしはもたついたが、さしたる恐怖感もなくクリア。着水して思ったより河の流れが速くて少し流されそうになったが、これはご愛嬌だ。
先に降り始めたはずの、佐藤がATC(懸垂下降時に使用する道具)を使っての懸垂下降の為、ロープがうまく通らず、苦戦したが、どうにかクリア。
先に上で待つ、道向さん、はるなさんと合流し、ラストのラン2kmへ。
沿道には相変わらず、凄い数の観客がおり、絶え間ない声援が送られる。
後はダーツを残すのみ・・・・だがどこにもそれらしきものはない。
と思ったらゴールも見えたそのすぐ手前の横に最後のアドベンチャースキルであるダーツがあった。

4つの風船を1人が1個づつ割らなくてはいけないらしい。まずは佐藤。4,5発でしとめる。はるなさんも同じくらいで。道向さんも少し苦戦しながらもしとめる。で、その最後は飯田。何気なしに投げた1本目が運良く当たった。たまにはこんな事もある。

そして後は、周りで手を差し伸べる子供にハイタッチをしながら、鳴り止まぬ歓声の中、
日本チーム、ゴール!
*レースを終えて*
日本チームはこの後、夜の表彰式に参加後、夜中の2時に現地を出発し、翌朝1番の飛行機で日本へ向かう強行スケジュールで帰国。
公式サイトすらない今大会。しかし想像以上の規模の大きい大会であった。もちろん誰もが簡単に参加できるレースではないが、自然の厳しさの中に、どこか遊びの要素を含んだアドベンチャーレースという新しいスポーツは近年、日本でも人気が高まっている。
その中にはトライアスロンとは違った難しさ、厳しさがあるが、その魅力に今回、少しでも触れられた事、その事に感謝したいと思う。

成績 総合8位
初日. 14位(6時間19分40秒)
2日目. 7位(4時間42分10秒)
3日目 7位(6時間57分33秒)
優勝 ニュージーランド
2位 北京地質大学
3位 韓国
終
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