関東選手権の覇者は男子が長澤大志、女子はジュニアの蔵本葵。 ともに初優勝!   
彩の国トライアスロン Aタイプは井出晋一が2連覇
 
彩の国トライアスロン /  第9回関東選手権
2004年6月6日(日)
渡良瀬遊水地
関東選手権 S1.5Km/B40km/R10km
彩の国 Aタイプ S2.25Km/B60km/R16.4km
彩の国 Bタイプ S1.5Km/B40km/R10km
彩の国 C タイプ S750m/B20km/R5km
彩の国 ジュニア S100m〜200m/B4km〜10km/R1km〜3km

首都圏から日帰りで気軽に遠征のできる“彩の国トライアスロン”。
小学校1年生がエントリーできるジュニアカテゴリーからハーフアイアンマンより少し短いミドルディスタンスのカテゴリーまであり各選手の目的やレベルに合わせて走ることができる。午後からはノンドラフティングレースである関東選手権が開催され、午前中にレースを走り終えた選手が今度は観客として関東選手権を観戦し楽しむこともできる。もちろん関東の強豪が集まるこの関東選手権は観客として観戦にだけきても十分に楽しめる。



大会当日、早朝は霧が立ち込めていたがAタイプの選手達がスイムからバイクに移る頃には強い日差しがさしこみ選手達を苦しめた。
Aタイプの見所はなんと言っても、昨年のハワイアイアンマンで日本人3位でフィニッシュした長野県在住の井出晋一の走りだ。井出は今冬、スキートレーニングの最中に転倒し足を負傷。今シーズンの復帰は無理かと思われたが驚異の回復でなんとか今大会までに100%ではないが復調。
雪国住まいの井出は冬場にオンロードでのトレーニングが出来ないことから、他のトップ選手に比べてシーズンのスタートが遅い。昨年に続き今大会をシーズンはじめの調整レースとして走ったがブッチギリの優勝であった。

彩の国トライアスロン大会のジュニアカテゴリーには小学生1年生からの参加が可能である。チビッコ達がチョット大きなバイクにまたがり走り出す様は圧巻ある。バイクではギアの使い方がよくわからずにクルクルと回転数のみでスピードを上げようとしたりフラフラ走る選手が多くドキドキハラハラ...


余裕の優勝、井出晋一

           キッズのレースでは親が鬼コーチであることは
全国どこでも共通のようだ。

関東選手権のスタートはお昼過ぎから。
午前中に見えた鋭い日差しが陰りだし風が吹き始め、天気予報通りにパラパラと雨が降ってきた。
前日にジャパンカップの和歌山大会が開催された為か男女共に例年より少々エントリー数が少ない。昨年の覇者の細田雄一、 上田藍が不参加なのが少し寂しいがハイレベルな戦いが予想された。

今大会は関東1都6県に登録選手から男子10名、女子5名が、10月にお台場で行われる日本選手権の出場権利が与えられこともあり、各選手お台場での桧舞台を目指し朝からピリピリした様子。

<女子>
スイムでは予想通り、抜群の泳力を持つ浅沼美鈴(湘南ベルマーレ)が飛び出し、後続を約1分30秒離してスイムを終える。昨年の日本選手権でスイムラップ3位の大河内智未(team grad5)も全く歯が立たない。
足の怪我から復活途中である浅沼のランの実力を考えるとここで後続を待たずに先行逃げ切りをきめたいところだ。

バイクコースは8kmを5周回、フラットなコースである。
浅沼を追う、後続集団は大河内、蔵本葵(東京ヴェルディ)、谷田純の3人。
その後ろには宮古島やアイアンマンジャパンのロングディスタンスレースで大暴れしたバイクが非常に強い今泉奈緒美(team grad5) や薄愛美(東京ヴェルディ)を中心する集団が猛追。後続集団が先頭まで吸収するのは時間の問題と予想された。
序盤で薄がスローパンクにより戦線離脱。残った今泉を中心とする集団は前を行く第2集団を序盤で吸収、バイク最終回にはトップを行く、浅沼選手をも吸収し、7人ほどの集団で、勝負はランに持ち越された。

 


スイムをトップでフィニッシュした浅沼美鈴(湘南ベルマーレ)

ランコースは途中上り下りを一箇所含んだコースを3周回、ほぼフラットなコースだ。
序盤に飛び出したのは、4月のアジア選手権U23の代表だった大河内。追走するのは15歳ながらも同じくアジア選手権ジュニアカテゴリーで優勝、5月の世界選手権ジュニアカテゴリーにも出場した蔵本。
蔵本は 3キロ付近で大河内を捕まえると明らかに違うピッチで振り切り後続との差をグングンと広げた。ゴールの時には2位との差を3分近くつけての優勝。
2位には大河内、3位にはバイクラップをとった今泉が入った。


第2集団で先頭を追う大河内智未(team grad5)

得意のバイクで追い上げる今泉奈緒美(team grad5)
 

女子優勝の蔵本葵(東京ヴェルディ)

女子2位 大河内智未(team grad5)

女子3位 今泉奈緒美(team grad5)

女子4位 浅沼美鈴(湘南ベルマーレ)
<男子>
ジャパンカップと比較しても大差ない緊張感が漂うスタート直前。
激しいバトルのなかから岩田聡(稲毛ITC)が飛び出す。女子同様1人での逃げレース展開となる。
これを追うのは長谷川裕一(東京ヴェルディ)、 井上一輝(東京ヴェルディ)、藤巻忠秀、伊藤真一郎(team grad5)らの集団。
長谷川は前日に和歌山で開催されたジャパンカップにも出場しているので2日間連続のレースだ。伊藤はプールでは確実に実力の違う長谷川、井上に食らいつく。ここらへんはオープンウォーターの面白さでもあり難しさでもあろう。

岩田が単独でスイムを終える。後続集団との差は約40秒。
序盤は岩田はバイクでも積極的に飛ばし、逃げを図る。
岩田の後ろには伊藤真一郎を中心とする第2集団。そしてその後ろにバイクが得意な松丸真幸を中心とする第3集団。さらに後ろにはランの得意な長澤大志や深浦祐哉を中心とする第4集団が形成された。

例年通り松丸を中心とする集団が前のグループを吸収しレースを支配した。しかし、長澤、深浦を中心とする集団も先頭集団から引き離されることなく、徐々に先頭集団に迫りながらレースを進めた。

岩田の果敢な逃げは 10人弱に膨れ上がった後続集団に捕まった。



 


「位置に着いて」

「よ〜い。ドン!」

スイムを単独で飛び出し、バイクも積極的に逃げた
岩田聡(稲毛ITC)


バイクで先頭を走る岩田を追う第2集団
先頭から
伊藤真一郎(team grad5)
         長谷川裕一(東京ヴェルディ)
        井上一輝(東京ヴェルディ)

 

ランに入りこの先頭集団から抜け出したのが、ランを得意とする原田隆史。原田は高校駅伝の名門、大牟田高校出身で都大路を走ったこともあるランに定評のある選手だ。
しかし、先頭集団から遅れること約1分の第2集団から、ランをスタートした長澤大志がダイナミックな走りで驚異的な追い上げを見せる。長澤もランを得意としている選手だ。
長澤は終始安定しで今大会トップのランラップをたたき出し、原田を抜き優勝。2位に原田、3位には村上塾の秘密兵器、長谷川健となった。

見事な走りで関東選手権初優勝の長澤大志

総合2位 原田隆史


総合3位 長谷川健



総合4位 松丸真幸

総合5位 田村毅

(右) 総合6位 深浦祐哉 
       (左) 総合7位 藤本浩平(明治大学)

総合8位 伊藤真一郎(team grad5)

総合9位 相田博幸

総合10位 佐藤悠一

男子トップ6

女子トップ3
   
彩の国トライアスロン/関東選手権  RESULT