業界エクスプローラ VOL.9 学生「世界選手権の落とし穴」
2002年6月7日

 今年は大学トライアスロン界の豊作の年になりそうだ。言わずと知れた平野司(関西大学)、アジア選・世界選手権代表・ワールドカップ出場の名取仁美(山梨学院大学)、同じくアジア選・世界選手権代表の原田雄太郎(順天堂大学)。他にも、レース未経験ながら認定記録会7級突破の平井翔(慶応義塾大学)、昨年10月に開催された日本選手権に出場の佐藤結(順天堂大学)など、近年にない豊作である。
 また、現在学生で強化指定選手に認定されているのは、男子は田山寛豪(流通経済大学)や菊地次郎(山形大学)、女子は大松沙央里(日本女子体育大学)、朝倉悠加(女子美術大学)を筆頭に有望選手が多数存在する。また、卒業2年未満の朝川洋明(トライアスロンスクール村上塾)なども代表入りの可能性があり、今年の8月に開催される世界大学トライアスロン選手権において、学連サイドも頼もしい選手層に笑いが止まらないだろう。
 しかし、落とし穴がある。最近JTUではポイントを重要視する中、世界学生選手権とはITUのポイントレースではないのだ。世界学生選手権の選考大会は7/7の七ヶ浜大会である。この七ヶ浜大会はITUインターナショナルイベントになっているのでポイント対象レースなのだが、翌週(7/14)の平取大会がJTUのアジア選手権選考指定大会になっており、アジア選手権でのポイントの方が高いため、一発勝負にかける為に連戦が好ましくないと考える選手にとって七ヶ浜の選手出場辞退の可能性があるのだ。
 今後、学連サイドは、大会プロデュースは基より、選手の招致活動も行っていかなければ、大会自体の成功は収めても、選手の活躍によるトライアスロンのアピールが半減しそこねないのである。もちろん、どの学生にとっても日本代表という看板を背負い活躍する事はその選手にとって今後の人生の大きな糧となる事は間違いない。しかし、国内開催の機会に是非とも学生トップアスリートの活躍を見てみたいものである。(敬省略)

Text by Paul
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