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藤原裕司の「トラ・トラ・トラ」

Vol.4:適応期の入り口が要注意

宮塚氏からアドバイスをされてから8シーズンを経て、体調に周期的なリズムがあるということを十分に経験していながら、今でも適応期に入ったことを自覚できずに無理をしてしまうという失敗を繰り返してしまいます。

普段と同じトレーニングでも辛く感じる

普段と同じトレーニングでも辛く感じる

むずかしいのは、適応期の直前、つまり順調期の終盤はハードにトレーニングした翌日でもさらにハードにトレーニングすることができ、「もっといい記録が出せそう」、「どんなハードなトレーニングもできそう」、「どんな強い相手にも勝てそう」な感じになることです。翌日もその翌日もどんどんパフォーマンスが高まっていく感覚になっていきます。
しかしそんなときに1日たっただけで突然、昨日までの自分とはまったくの別人のように感じるほど無気力になり、自分が無力に思えます。「今日はやる気がしない」「雨だから休もう」などと消極的なります。強い疲労感を感じたり、筋肉が強張ったり、関節が痛んだり、体調は一気に低下します。

トレーニングを始めても身体が言うことを聞かず、普段と同じトレーニングでもとても辛く感じます。選手自身は前日までの身体がよく動いた好調な感覚が残っているので、今日の不調をなかなか信じられません。「こんなはずはない」と前日と同じピークパフォーマンスを期待して無理に頑張ってしまいます。

私の経験やほかの人たちの話を聞くと、順調期から適応期への体調の変化は、正弦曲線(高校数学で習ったsinカーブ)のようにゆるやかに上下するようなものではなく。順調期の序盤から中盤に向けてゆるい度合いで高まっていき、終盤になると明らかに急上昇して(これも高校数学で習った指数関数のように)ピークに向かいます。そして適応期に入った途端、ノコギリの歯のように垂直に急降下します。
順調期の終盤に、物質の代謝機能が高まり、どんどん身体内の成分を使います。そしてあるセットポイントを越えた時点で、身体はリセット体制(適応期)に入ります。このセットポイントの前と後とでは、身体の機能が全く異なるのです。

藤原裕司プロフィール

藤原裕司の「トラ・トラ・トラ」

藤原裕司(ふじわら ゆうじ)

1963年9月21日生まれ(46歳)、岩手県出身 栃木県那須塩原市在住。
筑波大学第1学群自然学類卒業後、石油開発会社に就職するも、トライアスロンがやりたくて3年で退職。 トライアスロン歴24年(初トライアスロンは1985年、大学4年生のときのアイアンマンジャパンびわ湖)。

トレーニング談議とアメリカ映画が大好きで、自動車のハイビームとタバコが大嫌い。
現在はGENKI塾(大田原市黒羽)での中学生への学習指導とパインズスパスポーツクラブ(大田原市中央)で水泳を指導しています。

【主な競技成績】
アイアンマントライアスロン世界選手権(ハワイ島) 最高順位 24位(1996年)
アイアンマンディスタンス最高記録 8時間39分59秒(1996年のオランダ選手権)
全日本トライアスロン宮古島大会 トップ10入り13回(最高順位は1996年の4位)

【優勝経験】
全日本トライアスロン皆生大会(1995、1996、2000、2001、2006、2008、2009、2010年)
グレートフロリディアントライアスロン(アメリカ 1996年)
日本海オロロンライントライアスロン(2000年)
トライアスロン伊良湖Aタイプ(2002年)
トライアスロンin徳之島(2003、2008年)
はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン(2008年)

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