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第26回NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会

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開催日 2012.6.17
天候 くもり
気温/水温 気温:24℃ 水温:21℃(6:50)
参加者数 エリート女子:2名 エリート男子:14名 エイジ:487名 リレー:22チーム スプリント:100名 スプリントリレー:9チーム
レポート・写真 レポート:小久保よし子 写真:吉本拓也

 

日産工場の敷地内を貸し切った、参加・観戦しやすい大会。

前日から降り続いた雨は受付時にはあがり、スプリントがスタートする頃には、雨雲を吹き飛ばした強風も静かになって波も穏やかになっていた。26回目を迎えた「NISSAN CUP 神奈川トライアスロン大会」は、日産自動車追浜工場の敷地内で毎年開催されている。選手には、「自動車のテストコースをバイクで走れる!」のが魅力の大会だが、取材して感じたのは、広い敷地内を巧く利用して、観戦しやすいコンパクトな大会に仕上げているということだった。スイムは船着き場の隅を利用したL字型のコース。スプリントはI字の部分の片道100mのコースを2往復し、51.5のコースはL字型で1周往復750mを2周する。

多くのスイムコースは沖合へ向かって往復するが、このコースは歩道に沿って設定されているため、足元に迫力満点のスイム観戦ができる。やろうと思えば、泳ぎながら家族に声をかけることもできるわけで、実際、顔をあげて手を振る選手を2人ほど見た。父親の勇姿を子どもたちが喜んだのは言うまでもない。

スイムからバイクのトランジッションまでは直線で、途中、名物となっている「オール三菱ライオンズチアリーダー」の応援もあり、華やかだ。

バイクコースは、テストコース(GRANDRIVE)を含めた1周6.6kmの周回で、スプリントは3周回、51.5は6周回する。対面通行や急カーブなどもあるが、一定の距離を置いてスタッフが立ち、声をかけていた。26回の歴史をもつ大会だけあってボランティアスタッフの行動はすばやく、笑顔での対応は見ていて気持ちがいい。

ランのスプリントは1周と0.1km、51.5は3周回と0.1kmになっている。周回を確認する輪ゴムは、ランスタート地点であり、応援の多いトランジッションエリアの近くで渡される。フィニッシュゲートはこの隣にあり、ゴールまでの直線も応援が一番賑やかになるように計算されている。

ゴール後、テントを張った横にシートを敷いて寝転んだり、パラソルを広げて家族でお弁当を食べる人も多くみられた。敷地内を貸し切るからこそできる、時間とスペースの余裕だろう。

「父の日」だったこの日、予報では、最高気温は29℃で蒸し暑く厳しい夏日になるはずだった。確かに日射しは痛いほどだったが、海からの風は涼しく、過ごしやすい行楽日和でもあった。

本大会は、「Kanagawa スリーエフシリーズ」のなかの一つで、ほかに同数開催の「日米親善トライアスロン大会」、7回目となる「大磯ロングビーチ・ファミリートライアスロン大会」、5回目を数える「川崎港トライアスロンin東扇島大会」がある。就学未満の子どもも参加できるレースもあり、「子どもから大人まで家族そろって楽しめるトライアスロン」の普及にも貢献している。

 

 

 

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バイクトランジッションエリア周辺は、まるでキャンプ場。隣にフィニッシュゲートやブースがあり、応援しやすい。
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L字型のスイムコースは、上方からこんなふうに観戦できる。大混雑の中を縫うようにスイスイ泳ぐ選手も!
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つかまって、しばし休憩。これもOK!
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51.5のエイジは3分間隔のウエブスタート。海から上がる選手に手を貸すスタッフもけっこうな運動量だ。
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日産の新車が並ぶ敷地内を走る。「右行きます!」のかけ声がよく聞かれた。自転車は車と同じ。キープレフトを守ろう。
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照り返しがきつくなってきた正午過ぎ。本年度より敷地内に危険物を放置・落下させないため、「安全ピン」の代わりに「平型の長ゴム紐」を配布。エコだし、ウエアも傷まない。 最後のコーナーを左折すると、100m先にゴールが見える。左側は「追浜カレー」などのブースが並ぶ。
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「オール三菱ライオンズチアリーダー」たち。朝早くから表彰式まで、笑顔で応援していた。 名物「追浜カレー」前には、早い内から列ができる。ローストチキンやトンカツのトッピングも可。選手には引換券が渡される。
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トライアスロンデビューだった小泉さんは、ウェットスーツを忘れ、急遽レンタルしてのスタート。「着用しないと出られないと言われたときは焦りましたが、完走できて嬉しい。楽しかったので、今年はいくつか出てみたいです」 ゴール手前の直線は、応援がたくさん。喜びの表現も人それぞれで見ていて楽しい。
小久保よし子
エディター/ライター。1990年より編集制作会社(株)コアにて企画・編集・取材・執筆を担当し、97年にフリーランスに。独立後は、生活習慣病や食事療法、運動療法について医師や看護師、管理栄養士へ取材するほか、健康に関するムック本の編集も手がける。また、企業や学校、工芸などの工房取材、著名人、一芸に秀でた人へのインタビュー記事も多い。トライアスロンは2010年から始め、制限時間内完走を目標として楽しんでいる。

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