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第26回潮来トライアスロン全国大会

潮来1









開催日 2012.05.27
天候 晴れ
気温/水温 気温:24℃ 水温:20℃
参加者数 181名
レポート・写真 清本 直

 

震災からの復興を祈り、トライアスロンを復活!

開催地である潮来市には、未だに昨年の東日本大震災の影響による傷跡が見られる。一歩町に入ると、液状化のために傾いてしまった家屋や電柱、道路のひび割れや陥没が痛々しく残っていた。25回記念大会であった昨年は、中止の声もあがった。しかし、生みの親である植田義継・茨城県トライアスロン協会副会長の「歴史のある潮来大会の灯を消してはいけない」という熱意が実り、アクアスロンに変更して開催。絆が感じられる大会となった。そして今年は、例年のバイクコースから危険箇所を回避するため、市内の主要道路を交通規制し、1周13kmのバイクコースを確保。みごとトライアスロン競技として復活させた。潮来大会というと、毎年お天気の巡りあわせがよくない印象であるが、この日は朝からよく晴れわたり、絶好のトライアスロン日和となった。午前8時15分にスプリントディスタンス、8時20分に茨城県選手権を兼ねたオリンピックディスタンスの競技がスタート。約200名の選手がそれぞれの思いを胸に、復活した潮来トライアスロン大会を満喫した。

10月に開催される岐阜清流国体の予選である茨城県選手権は、バイクで他を圧倒した松丸真幸選手が大会4連覇で制した。女子は夫人の松丸浩巳選手が対抗馬なしで選出された。また、9年目を迎えるチームトライアル(3人の合計タイムで競う)の部では、宮城県から参加した東北大学のチームが優勝し、大会の復活を祝った。

事務局からのコメント 「潮来大会は、毎年“水郷潮来あやめまつり”と同時期に開催されます。都心からのアクセスもよく、農産物直売所などもあって家族や仲間達と楽しめます。大会出場と観光を兼ねてぜひお越しください!」

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7年後は国体の会場となる潮来。この日は多くのVIPが視察に訪れた。
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素晴らしく晴れ渡る空。スタート時の気温は21度、水温は20度だった。
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スイムコースは利根川。波も流れもほとんどなくプールのように泳ぎやすい。
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優勝した松丸選手。住友金属鹿島のフルタイムワーカーの今でもその強さは健在だ。 26年間大会を支え続け、復活を実現させた植田氏とボランティアスタッフ。
清本 直 (TRI-Xプロデューサー ネオシステム株式会社代表取締役)
20代でトライアスロンに出会い、その魅力にとりつかれ、全財産を使い果たす。会社員をやめ、ネオシステム株式会社を設立。全国各地の計測業務に携わる。その後は20年間、トライアスロン大会の裏方を務めるも、2010年20年ぶりに宮古島で復活。あらためてこの競技の魅力を認識し、トライアスロンの普及と発展を強く願っている。
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